ファイアパンチ 紹介

舞台は氷で世界が覆われた地球。
一般の人間とは別に、生まれながらに「奇跡の力」を使える祝福者が存在する。
主人公アグニと妹のレナは再生の能力をもつ祝福者で、村の飢えを凌ぐ為自らの手足を切り落としては村の住人に食糧として与えていた。
そんなある日、そのことがベヘムドルグ王国のドマ率いる軍隊に見つかってしまい、ドマの能力「朽ちるまで燃え続ける炎」によって村ごと焼き払われてしまう。
レナは再生の能力が弱く、村の住人同様焼かれて死んでしまうが、アグニは全身焼かれながらも再生する「炎の男」となってしまう。
アグニはレナが死の直前に放った「生きて」という言葉を守り、生きていく事を決める。
そして、8年間痛みに耐え続けた後、ドマへの復讐を決意する。

本作ではアグニの復讐劇がメインになっている為、過激な描写が多いが、単行本1巻後半から登場するトガタによって、一気に映画のパロディーやコメディ要素が増えるので読みやすい。
トガタのただの思いつきの行動や、アグニの優柔不断な考えや行動が多いので毎話全く予想を上回ってくる展開となっている。
ちなみにアグニは燃え続けている痛みでしっかり思考が働いていない為、アグニへの感情移入はしづらい。

 



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